エッセイコーナー
717.夜空に訊け  2022年8月16日

夏、特にお盆近くになると、超常現象などを取り上げるTV番組が毎年の様に組まれている。
昨夜もご他聞にもれず、TBSの「THE未科学ワールド」と云う3時間番組が放送された。
私はあまりTVを観ない方だが、この手の番組はタイミングさえ合えば観るようにしている。
今迄は「非科学」として表現していた超常現象などを、番組では「未科学」として、未確認生命体や心霊現象、UFOなどを現時点での最先端科学や技術により解明しようと試みる番組だ。

結果的には最先端の科学と云っても、「無限の宇宙」を大前提として思考をめぐらせ、洞察するならば「真実」或いは「真理」を見極める迄には到底至らないと思われる。
重複するが、我々の現時点での科学に対する理解度では、科学技術の進歩は目覚ましいと思えるものの、限りない宇宙空間のなか、「無限」と云う概念のもとでは「ほんの僅かな進歩」であると云わざるを得ない。
いや、「無」に近いと云っても過言ではない。

2004年に空母ニミッツに駐在していたパイロットの未確認飛行物体との遭遇事件や、2019年に撮影された円形の物体などなど、普段我々が何気なく日常生活を送っているなかでも、目に見えない不可思議な現象は身近におこっているのかもしれない。
現に私も今から40数年前、双眼鏡ではっきりと未確認飛行物体を見ている。盛岡市の叔父(故)の家に遊びに行った時のことだった。
叔父の家は盛岡市東部、閑静な住宅街にあって、岩山公園の小高い丘を背にしている。
季節は春か秋、時間帯は夕方だったと記憶している。家の前庭で従兄弟らと遊んでいた時のこと。

後方の岩山方向からオレンジ色の物体がゆっくりと南に向かって飛んでくるのが確認できた。
最初は飛行機かと思ったが、音が全く聞こえない。
飛行船かなとも思ったが、肉眼でもはっきりと見え、明らかに形が異なる。
急いで従兄弟らに双眼鏡はないかと尋ねると、従兄弟が直ぐ様自宅から持って飛び出てきた。
間髪入れず双眼鏡を覗き込み、ピントを合わせるとオレンジ色に輝く円盤型のUFOがしっかりと見て取れたのである。
所謂アダムスキー型と呼ばれる形状をしていたが、本当に驚いた。

その姿をしっかりと確認したのは私だけではない。従兄弟らもはっきりと確認している。
3人ともざわつきながら、不審に思いながらも目を見開きながら見入っていると、スウッーと音もなく南の空へと消えていったのである。
オレンジ色に見えたのは、おそらく夕陽の反射によるものであったろうと思うが、私と従兄弟らはその不可思議な光景に暫し興奮が冷めやらなかったことを今でも鮮明に覚えている。
NASAが遂に、来年にもUFOや異星人などについて何某かの発表があるそうだが、実に待ち遠しい。

UFOや宇宙人、不明の星座や未確認の天体等については、2014年に発見された、地球から約16,1光年離れた位置にあるグリーゼ832Cなど、春夏秋冬の四季もあり、地球と極めてよく似た特性を待つことを、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のクリス・テイニー教授らによって発見されたように、無限の宇宙空間には地球の環境と類似した天体は無数にあると云っても過言ではない。その意味に於いても、地球外生命体は必ずや存在するに違いない。
グリーゼ832Cが16,1光年離れた位置にあると云っても、無限の宇宙空間のなかではほんの僅かな距離である。
その「無限」と云う概念を念頭に置きながら物事を考え、判断することが重要であろうと私は思う。
そのことは決して思弁云々の問題ではないのである。


フォト詩歌「思弁にあらず」  


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