エッセイコーナー
359.有為多望  2019年2月15日

◆池江璃花子選手について
今年に入って一番驚いたのは、池江選手の白血病のニュースだった。
東京五輪の期待の星として、日本は元より世界からも注目されている選手だが、18歳の発病はあまりにも酷な宣告だ。
今から40余年程前、幼友達としてとても仲の良かった同級生が、17歳の若さでこの世を去った。
病名はやはり白血病との診断だった。
今でもお盆とお彼岸には線香をあげに、墓地の急坂を上り下りしている。

当時は不治の病として殆ど快復の可能性は低かったようだが、現在は医学の進歩によって「治る病気」と云われている。池江選手の場合は早期発見、況してや本人の快復への意欲、諦めない不抜の精神力によって必ずや快復するものと信じてやまない。
ゆっくり、じっくりと今は治療に専念していただきたい。
東京五輪に間に合うに越したことはないが、決して固執する必要などまったくない。
何しろ未だ若い。2024年のパリ、2028年のロサンゼルス、2032年の(アフリカ?)五輪の3連覇だって、池江選手の才能と努力と心の強さを持ってすれば、十二分に可能ではないだろうか。
どこぞの大臣が「ガッカリした」と発言したようだが、この大臣には何度も「ガッカリ」させられている。
気にする必要など、何ひとつない。

◆球数制限について
野球少年の肩や肘などをめぐる健康の問題をめぐり、全日本軟式野球連盟は、今夏の小学生の全国大会で、「1日あたりの投手の投球数を70球以内とすることを決めた。
また、1年間の周知期間を経た2020年度からは、すべての小学生の公式戦で球数制限が導入され、将来的には中学や女子にも広げる方針」とのことだ。
また、新潟県高校野球連盟は、今年春の県大会からの球数制限導入を決めた。

勝ちたい一心で、どうしてもエースに頼りたくなる気持は分かるが、その結果、エースにだけ負担をかけ、肩や肘、手首などの故障を招き、最悪の場合には選手生命が絶たれるなどの残念な話しを聞くことがある。
勿論、球数制限によって怪我を全て無くすことは不可能にしても、減らすことは十分に可能だ。
本番の試合はどうしても無理をしてしまう。気合が入り、アドレナリンの高揚によって多少の怪我は気にならないかもしれないが、時間を置くと痛みは更に増してくるものだ。

プロ野球で活躍している投手には、幸いにも大した怪我に見舞われることもなく活躍している選手がいるが、勿論ケアやもともと怪我に強い体質などもあろうが、「運」の要因もかなりあるのではないだろうか。
ただ、球数の制限をすることによっての問題も否定できない。投手の人材確保や育成の問題等がある。
野球は9回(小・中学は7回及び制限時間)が基本だと思うが、同点の場合は延長に入る為、球数制限によって調整がかなり厳しくなるかと思う。
何れにしても、子供らの将来を慮れば、協会側からの指導が必要であることは以前から感じていただけに、私は大いに賛成であり、期待もしている。


フォト詩歌「大地の鼓動」  


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