エッセイコーナー
566.ナトリード(Naturid)  2021年1月28日

最近特に、物忘れがひどくなったような気がする。もっとも、忘れっぽいのは以前からだ。特に都合の悪いことなどはものの10秒もあればスッカラカンに忘れる。そんな意味に於いては、得な体質、いや性格なのかもしれない。
とは云え、肝心要のものまで忘れては困る。
認知症予備軍とでも云おうか、その解消のつもりで、エッセイや短歌などを続けているのだが・・・。

そんな矢先、岩手発の認知症薬が開発されたとの朗報が入った。
薬品名は「ナトリード」。
その研究成果が国際学術誌に掲載されるとのことである。
ナトリードとはエスペラント語で「自然の子」と云う意味。Naturoは自然、idoは子供と云う意味だとのこと。
名付け親は宮沢賢治学会の副理事長であり、一関・文学の蔵の編集委員長を務める佐藤竜一氏である。
彼は以前、国立岩手大学の教壇に立っていたが、その当時、ナトリードの開発者である同学の鈴木幸一名誉教授に依頼されて名付けたとのことである。

ナトリードの主原料はカイコ蛹に寄生するキノコ(ハナサナギタケ)、俗称「カイコ冬虫夏草」である。
水溶性ペプチド誘導体構造を有する新規化合物だとのこと。
冬虫夏草は免疫増強作用や鎮静作用、滋養強壮に効果があることから、一時期スポーツ界でも垂涎の的だった。かく云う私も本場中国から取り寄せたことがある。
認知症への効果もあったとは・・・。

蚕(カイコ)の主食は桑の葉だが、昔から桑は滋養強壮に効果的だと云われていた。ひょっとしたら、桑自体にも認知症に効く成分が含まれているのかもしれない。
私が生まれる以前のことだが、我が家でも蚕を飼っていたようで、今でも畑の周辺には桑の木が沢山生えている。
子供の頃は妹と二人、桑の実を採っては口の周りを紫色に染めたものだが、その量は妹の方が多かった。おそらく、その違いが記憶力の差となったのではないだろうか。
私よりも遥かに妹の方が記憶力があり、勉強もできたのだった・・・。


フォト短歌「桑の葉」  



≪return    Tweet   
ブックオフオンライン