エッセイコーナー
857.憧れのクイーンニーナ  2020年10月26日

昨夜自宅に戻ると、玄関付近の机上に大粒の葡萄が5房置いてあった。
勿論誰かは察しが付く。ご近所の伊師先生(元・歯科医師)からである。
早速お礼のメールを入れ、いつもながら仏壇と神棚にお供えし、明日にでもじっくりと堪能したい。
明日は日曜日、『ポツンと一軒家』の放送日。鑑賞しながら手作りのラーメン(インスタント)を啜り、その後のデザートとしてじっくりと味わいたい。
「朝の果物は金」と云うが、例え夜であれ、「金と思えば金」である。

置かれた葡萄の下に、随筆風の説明書きが添えてあり、葡萄の種類や近況報告が認められていた。
今夏は異常な程の暑さで、梨は不作のようだが、文面によると、飼っていた日本ミツバチの不調、開花時の遅霜、夏の酷暑による水不足の三重苦が原因ではないかと記されていた。
それにしても受粉の為にミツバチを飼っているとは、凄いことである。
伊師先生の栽培する果物の種類は兎にも角にも半端ではない。

文面を見ると、梨の栽培品種は「愛甘水」や「豊月」、「あきあかり」など7種類。
葡萄に至っては「あづましずく」や「クイーンニーナ」、「シャインマスカット」や「グロスクローネ」など14種類。
その他にも桃やプルーンなど、先生の作る果物は全てプロ顔負けの見事なものばかりである。
しかも甘くて実に美味しい。感謝!感激である。

説明書きの文末には、最近嵌っている鰻釣りのことも詳しく書かれ、メーター級の鰻の写真も載っていた。
8月上旬には先生が獲った鰻の蒲焼をご馳走になったが、流石に天然もの。料理上手な奥さん手製のタレと相まってこれがまた絶品であった。
今でもあの味と歯応えは忘れられない。


フォト短歌「クインニーナ」  


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