エッセイコーナー
106.愛犬ロッキー 2014年11月10日 癒やしの音楽や、ジャズバージョン「星に願いを」などを聴きながら読む↓↓

我が家の愛犬の名前はロッキー。
アメリカのロッキー山脈で生まれた訳でも、安比高原のペンション『ロッキーイン』から貰ってきた訳でもない。
それも2代目のロッキーである。先代はメス犬だったが、当時私が夢中になった映画ロッキーから名付けたものだ。
今の2代目ロッキーは、長男が小学2年の時だったか、同級生の家に遊びに行った折り、生まれたての子犬をどうしても引き取りたいとのことから、家族を説得して貰ったものだが、飼うにあたり散歩や餌やりを自分でやることが条件だった。
しかしながら結局はご多分に漏れず、推して知るべしである。

2代目ロッキーは現在実年齢は16歳、人間で言うと優に90歳を越えている。
何時天国から迎えが来てもおかしくはない。
老犬となったロッキーが、今からひと月ほど前に体調を崩してしまった。餌や水も喉を通さない状態が続いた。
飲まず食わずで一週間ぐらい続いただろうか。何時もは一緒に散歩するのが朝の日課だったが、とても立ち上がれそうな状態ではなかった。私も覚悟を決めていた。
平家物語にも出てくるが、生者必滅、会者定離は浮世の習いであり、世の常である。出会いがあれば必ず別れの時を迎えなければならない。

私が仕事から帰ると、真っ先にロッキーの傍に寄り、今迄にないほど優しく撫でながら今までの楽しかった思い出などを話しかけると、頷くような仕草がみてとれた。勿論錯覚かもしれないが。
そんなやりきれない状態が何日か続いた。
すると少しずつではあるが、奇跡的にも次第に食欲が増してきたのである。ふらつきはするが、散歩をせがむようにまで回復したのである。

今までは、散歩の途中勝手に方向を変えたりすると、グイッとリードを強めに引いたりしたが、今回の状態から強める事をやめようと心に誓った。
以前あるブロ友さんから届いたコメントを思い出した。その方は過去に大病を患い、生死の境を彷徨った経験をされ、丁度死の淵に立ち、危篤状態だった時、それまで可愛がっていた愛犬が亡くなったとのことだった。
不思議なことに、その愛犬がこの世を去った日を堺に、当人の病状がみるみる回復し、主治医が驚くほど快方に向かったのだそうだ。

実は我が家でも、同じような出来事を今から約30年程前に体験している。父が仕事の途中、車が大破する程の大きな事故に遭遇している。
右折しようとウインカーを右に下げ、ハンドルを切ったその瞬間、後方から猛スピードで追い越しをかけてくる車があり、運転席側に凄い勢いで突っ込んできたのだった。車の破損状態から間違いなく人身事故であり、悪ければ死亡事故になっていたかもしれないと、警察が現場検証で話していたとのことだった。
不幸中の幸い、父はかすり傷一つ負わなかったのである。それと時を同じくして、7歳にも満たない当時の愛犬が、死因は定かでないがこの世を去ったのだった。

実に不思議な話だが、二話とも現実にあった話である。
ついひと月ほど前、死の淵から生還した二代目ロッキー、これ程の高齢にも係わらず回復したその理由は、未だ、「その時ではない」と判断したからではないだろうか。



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飼い主さんも、犬さんも、すべての生きものさんたちがともに癒される「ONE ONE HEALING」は、癒しの音楽専門レーベルCOMFORTがお贈りするペットヒーリングミュージックです。
制作者MARTHは、本来だれもが持っていたまだ無垢だったころの…まだ純粋だったころの心のふるさとからこの音楽を紡ぎだしています。
犬さんたちのあどけない眼差しにこころ温まるように、美しい調べが人さんと動物さんたち…あらゆる生きもの、空や海、山々や大地がつながるONENESS & ONE WORLDの大きな安心で私たちを包みこむようです。
美しい旋律が感動へとさそうストリングオーケストラやわんちゃんとのくつろぎのひとときに聴きたいピアノ、ハートフルで清らかなサウンドのシンセティックハープにて彩られた楽曲集です。     
             One One Healing より
 


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