エッセイコーナー
366.バイアスクライム  2019年3月22日

予想だにしなかった銃の乱射事件が、平和国家の象徴とも云える理想の国の一つ、ニュージーランドで、50名もの何の罪もない一般市民が犠牲となった。イスラム教の信者と云うだけでだ。
あまりにも酷い悲しい事件である。
犯人は、「欧州は移民の台頭により、白人が取って代わられようとしている」と云った趣旨の内容で、2011年にフランス人が出版した本に影響されたのではないかと見られているが、その本に触発されたとされる白人至上主義者の28歳の若者だ。今回の無秩序で、狂気じみた行為に及んだ。

白人至上主義者とは、文字どおり白人が最も優れた人種だと主張する誤った考えの主義者のことを云うが、アメリカ社会に於いては、KKKやネオナチ、民兵などの集団が思い浮かぶ。
KKKはクー・クラックス・クランの略称で、主に黒人やアジア系、ヒスパニック系などの人種の市民権に対し、異を唱える集団である。
1920年代には4百万人いた会員が、50年後の1970年代には2千人まで減ったと報じられていたが、近年、再び増え始めていると云うのだ。
その背景にはイワズモガナ、メキシコ国境に壁を作ろうと躍起になる一国主義者の人物の影響によるところが大きいのではないだろうか。

このまま行くとどうなるのだろうか。
「自分さえ良ければいい、自国さえ栄えればあとは知ったこっちゃねぇ」と身勝手、偏狭で狭量な視野の元首、或いは国家ばかりが蔓延るようでは、地球は壊滅、破綻すると云っても過言ではない。
そうなれば、ノアの方舟、或いはこの地球を脱出し、宇宙のどこかに移住するなど、夢のような話しを真剣に考えなければならない。
現に実際、地球温暖化問題等々もあり、宇宙開発事業に、今盛んに取り組まれているようだ。
今後の進展に注目したいところだが、はたしてそれ迄生きていればの、話しだが。
昔は今以上に、殺伐として戦戦兢兢のイメージが強いと感じるが、何れにしても地球全体が更に病み始めているように思えてならない。現在の兵器の破壊力は、昔とは全く比べ物にならない程強力なのだから……。


フォト短歌「ヘイトクライム」







←実に勇敢な17歳だ!!

白人至上主義者たちにハメられたトランプの「限界」


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