エッセイコーナー
861.ブラックホールの自転「宇宙はやっぱり生きている」  2023年9月30日

また一つ、神秘の謎が解き明かされた。
岩手県奥州市(水沢)にある、国立天文台水沢VLBI観測所(本間 希樹所長)の天体学者らが中心の国際研究チームが、ブラックホールが自転していることを突き止めた。
当観測所の秦 和弘助教によると、ブラックホールを取り巻くガスの「降着円盤」、高速で噴出するジェットの向きが約11年周期で首振り運動していることを突き止めたとのこと。

天体の自転に引きずられ、時空そのものが回転するレンズシーリング効果と同様の歳差運動が、ブラックホールの自転により引き起こされていると考えられる。
ブラックホールの自転を予言していたアインシュタインの一般相対性理論を証明したことになるのであろうか。
今回の研究も宇宙の構造形成の謎の一部を解き明かしたことになるが、宇宙に限りはない。無限の空間である。
全ての謎を解き明かすことは不可能だとしても、少しずつでも解明することにより、陳腐な云い方だが「明日への希望がみえてくる」と云っても過言ではない。

当観測所のある岩手県奥州市(水沢)は大谷翔平選手の生まれ故郷でもあり、私も高校時代は観測所のある天文台通り沿に下宿していた。
当時は水沢緯度観測所と呼んでいたと思うが、散歩やランニングコースの一つとして親しみのある施設だった。
私は高校時代、理数科に席を置いていたこともあり、同級生には観測所の研究者や職員の子息もいた。
理数系と云うことで多少の縁を感じていた。しかしながら「宇宙は無限(思弁にあらず)」が真理、真実であると結論付けていた(今でも同じ)こともあり、天文学には然程興味を抱かなかった。

しかしながら昨夜は中秋の名月。
空を見上げると煌々と照る満月のみならず、雲の間に間にキラキラと輝く星が、無限空間に、無数に輝いていた。
宇宙はやっぱり生きている・・・。

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フォト短歌「中秋の名月」  


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