エッセイコーナー
150.疲労困憊  2015年10月6日 

此処のところ土日を除く毎日、コメ検査が続いている。神経をすり減らしてのデリケートな検査を終え、事務所に戻ると、どっと疲労感が襲ってくる。
やれやれ、今日も無事に終わった。
本日のひとめぼれの検査では、殆どが見事な1等米だったが、中には「さてどうしたもんか」と散々悩む検体もあった。
腹白や乳白、青未熟などが目立ち、全体的に汚さが目についた。
聞くところによると早い時期から倒伏したとのことだった。等級の判断も非常に迷ったのだった。
事務所に戻り、あ~やれば良かった、こ~すれば良かったと、述懐しながら反省点を作業日記に書き込むのが日課だが、こんな日はじっくりと作業日記に取り組むことにしている。

最近のコメ出荷の傾向として、検査をしていると敏感に読み取れるのが、紙袋での出荷がめっきり減っていると云う点である。フレコンでの出荷が年々多くなってきている。今後は益々そうなるだろう。
昨日のニュースで、「TPP大筋合意」との報道が流れたが、心情は兎も角として、大規模化を目指さざるを得ないのが現実だろう。
近年のコメ余りに加え、コメの関税引き下げは無かったものの、7万トンの特別輸入枠をアメリカ向けに開放するとの報道だった。
はてさて、今後の日本のコメ生産、コメのみならず日本全体の農業はどう変わり、どうなっていくのだろうか……。

あきづく ほにを

 

 

 

 

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