エッセイコーナー
55.因果の法則  2013年5月17日

岩手県山田町では、東日本大震災の雇用創出事業を受託していたNPO法人が、不正経理や放漫経営などで問題になっている。また、被災者だと偽り、善良なる人の心につけ込み、義援金を騙し取るなどの詐欺師もいる。
挙げ句の果てには、本来であれば被災地の復興資金に充当される筈の予算を、全く被災地とは縁もゆかりもない、関係の「か」の字もなさそうな所に、復興予算が流用されるといった「公然の詐欺」とでもいえる愚行が罷り通っている。

先日行われた復興に関する意識調査では、昨年行われた意識調査を上回る7割以上もの人達が、「復興の遅れ」を実感しているとの新聞記事が載っていたが、それも頷けよう。
一方、被災者の事を心底から案じ、我が身を省みず支援活動に奔走された(る)多くの慈善家もいる。
そのなかの一人で、このサイトでも幾度となく登場する岩手の大将こと高橋静雄(68歳)さんがおられる。

高橋さんは支援活動などの無理がたたり、今年の1月体調を崩され、入院を余儀なくされたとのことだった。
病床につきながら健康であることの大切さ有難さを痛感するとともに、仮設生活を余儀なくされた被災者の健康を気遣い、手軽で気軽、そして身軽にできる健康法、スポーツはないものかと色々思案していると、ふと「ペタンク」が浮かんできたとのこと。
フランスの狭い路地が発祥のペタンクは、仮設の通路やちょっとした広場でもできる手軽なスポーツとしてうってつけである。

高橋さんの願いや熱い思いが届き、(公)日本ペタンク・ブール協会の小成事務局長からペタンク用具支援の吉報が届けられた。
その吉報を受け、高橋さんや被災地の自治会では、ゆくゆくは仮設間での交流試合なども視野にいれ、地域住民のストレス解消や運動不足解消など健康維持の為に協力していきたいと話していた。
支援が支援を生み、善行が善行をもたらすといった因果の法則が、形あるものとしてまさしく現実のものとして垣間見え、実感できることに私は心から感謝している。
そしてその考え方や行為を良きお手本として、教訓としながら今後の人生を歩んでいきたいものだと心から思った次第である。 因みに(公)日本ペタンク・ブール協会の名誉顧問は、往年のプロレスファンなら誰でも知ってる馳浩衆議院議員だ。言うまでもないが私もファンの一人である。

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