エッセイコーナー
475.神の薬  2020年4月8日

記憶に新しい今から5年程前、2015年のノーベル医学生理学賞を受賞したひとりの日本人がいる。
北里大学特別栄誉教授の大村智(84)先生その人である。
大村先生はこれまで、480種以上もの新規化合物を発見しており、感染症などの予防や撲滅に大いに貢献されている。

なかでも抗寄生虫薬「イベルメクチン」は、
「熱帯地方の風土病オンコセルカ症(河川盲目症)およびリンパ系フィラリア症に極めて優れた効果を示し、中南米・アフリカにおいて毎年約2億人余りの人々に投与され、これら感染症の撲滅に貢献している。さらにイベルメクチンは、世界中で年間3億人以上の人々が感染しながらそれまで治療薬のなかった疥癬症や、沖縄地方や東南アジアの風土病である糞線虫症の治療薬としても威力を発揮している。」Wikipedia参照

そのイベルメクチンが、現在世界中を震撼させている殺戮細菌、新型コロナウイルスの抑制に効果があると、オーストラリアのモナシュ大学研究チームが発表した。
イベルメクチンを新型コロナウイルスに投与したところ、48時間以内にウイルスが増殖しなくなることをつきとめた。ただ今、新型コロナウイルスの治療薬として、安全性の確認を急いでいるとのことだ。

東京都の本日の発表では、新たな感染者が140名を超えるなど、日増しに感染が拡大し続けている。その状況を踏まえ、昨夜、東京都を初め神奈川県や埼玉県、千葉県、大阪府や兵庫県、そして福岡県の感染者の多い7都府県に対し、緊急事態宣言を発令した。
日本中、いや世界中が鬼気迫る状況下で、小心翼々、戦戦兢兢とするなか、吉報とも云える今回のモナシュ大学の報告には、期待が大いに高まる。
この「イベルメクチン」には、大村智先生の慈心、仁愛の心がぎっしりと詰まっている。
正しく「神の薬」となるのではないかと、心底から期待している。
一刻も早い収束を祈願し、完全なる終息を願うばかりである。


フォト短歌「栗毛の」  


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