私のライフワークの一つに、写真を撮り、それに短歌を詠(フォト短歌)み、時には詩(フォト詩歌)を書くなどの趣味がある。昨日はその作業に欠かすことの出来ない有意義な講義・講習を目一杯、存分に受講してきた。
まず、北上市の日本現代詩歌文学館の館長であり、日本文芸家協会の理事長で歌人の篠弘先生による短歌実作講座(初回)を受講した。
いつもと同じように、歌壇第一線で活躍する歌人の紹介と、その作品への論評と解説から講義が始まった。
今回は短歌結社「歌林の会」の創始者のひとり、馬場あき子さんの作品に触れた。馬場あき子さんは喜多流の能の舞い手としても著名な方で、ここ平泉町の中尊寺能楽堂で毎年行われる薪能(たきぎのう)ともご縁がある。
その後受講者各人が前もって提出してあった作品の添削や論評に進んだ。私は早々と提出してあった為、二番手だった。
1首目の元歌:杉間より星の数ほどこぼれくるみちのく誇るあじさいの園
添削済み:降る雨につゆけき藍の咲きみつるみちのくに誇るあじさいの園・・・やはり格段に良い
2首目はホームページ制作についての詠草だった為、分かり辛い短歌となり、推敲を重ねるべきだったと後悔しきりだ。
元歌:見事なるサイト覗きてスタイルのタグ構成にためいきやまず
今回の講座より、高校時代同じ応援団としてタクトを振り合った菊田顕君も受講し共に学ぶことになった。
午後4時ちょっと過ぎに短歌実作講座が終わり、平泉の事務所へと急ぎ、夕食を取る間もなく次なる講座へと向かった。
今回で最後となる一眼レフカメラの上達講座。会場は一関勤労青少年ホーム。
本来なら36歳未満が対象となるコミュニティ施設だが、20歳オーバーの私が果たして参加できるや否や、と思っていたが、問い合わせてみると「伊藤さんは未だ若い方です」との耳を疑う返答が帰ってきた。
確かに、参加してみて合点がいった。私よりも遥かに先輩の方々が陣を張っておられた。肩身が狭い受講でないことに安堵しながら、有意義に、そして楽しく受講させて頂いた。
因みに講師は、一関市花泉町で写真屋(千葉写真館)さんを営み、数々の写真コンテストで常に上位入賞を果たすプロカメラマンの千葉拓也さん。非常に分かり易く、懇切丁寧な指導で定評のある先生だ。
私は真似ることが大嫌いなので、兎に角オリジナリティーを重んじ、拘ってきた為極力他の作品を参考にしないようにと務めてきた。しかしながら「学ぶ事」は「まねる(ぶ)事から始まる」と云う方もおり、今後は良い作品に多く触れ、そして真似ることも検討しながら研鑽を重ねていきたい。但し、盗作だけは絶対に避けたい。
いずれにしても、学ぶことの楽しさをまた改めて思い起こした一日であった。
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