エッセイコーナー
836.ポツンと一軒家とざるラーメン  2023年7月20日

一昨昨日の「ポツンと一軒家」にも感動させられた。
夏の3時間スペシャルと云うことで、時間的に余裕があると油断していた。見始めたのがいつも通りの7時55分頃。
残念ながら既に前半の1時間が終わっていた。
新聞の番組欄を確認すると、「伝説のゴルファーとラウンド、アーノルドパーマー、ジャンボ尾崎と3回?」「なに・・・!」一番観たかった場面ではないか。いやはや、迂闊であった。

私も一時期ゴルフに嵌ったことがある。
身長がせめてあと10センチ程高ければプロを目指していた? プロレスラーもだったが(笑)。
ベストスコアは白マークだが34+38のパープレー
続けるつもりだったが、子どもの学費やひどい捻挫などもあってキッパリとやめたのだった。
その捻挫と云うのも、親類の結婚式でぐでんぐでんに酔っ払い、段差のきついステップを踏み外してしまった。
その瞬間激痛が走ったものの、散々酔っ払っていたので感覚が麻痺しており、戻ってはまた呑み直したのだった。

ところがその翌朝、大変なことになっていた。
足の痛みで酔いは勿論眠りも覚め、見てみると足首がかなり腫れ上がっていた。
結局松葉杖を借りたか買ったか覚えてはいないが、兎にも角にも杖のお世話になり、びっこを引き引き事務所に向かったことを覚えている。
完治まで2ヶ月以上はかかったように思う。
そんなこともあり、シャフトを握らなくなってから既に15年以上は経つだろうか。

ただ、そのうち復帰するつもりで、事務所の入り口に当時のゴルフバッグを置いている。
日に何度も、トイレに行く際などは必ずその横を通る訳だが、その存在すら意識することはなく、部屋のオブジェと化している。
それはともあれ、ポツンと一軒家を後は最後まで観ようとテレビの前に陣取り、晩ご飯は「ざるラーメン」をいただくことにした。結局ザルではなく、いつもながらの大丼でいただきながら、山口県の大倉家の日常生活に大変感動と親近感を覚えながら観賞させていただいた。

と云うのも、齢は私と同い年。母親孝行に、先ずもって感動したのは云うまでもないが、その理由に心底から共感を覚えずにはいられなかった。
何やら高校時代はかなり荒れていたらしく、停学処分を7回も経験したそうだが、親を悲しませて迷惑をかけたことから、その罪滅ぼしのつもりで今は孝行に努めているのだそうだ。
私も同じような経験や、同じような境涯であるだけに他人事とは思えなかった。ただ幸いなことに、私の場合は停学処分は一度もなかった・・・。

家主の大倉氏は野菜づくりがとても上手なようである。地元の産直に出荷する程の腕前のようだ。
私も家庭菜園だが、野菜作りを始めて3年目。まだまだぺえぺえだが、キュウリや茄子の育て方は結構上手になったと自負している。とは云え、大倉氏に見習いべき点は多々あった。是非とも参考にしたい。
それにしても自家栽培のネギをたっぷりとかけたソーメンは実に美味そうだった。
セカンドハウスや別荘のポツンと一軒家ストーリーも悪くはないが、やはり「ポツンと一軒家」は、実際に居住し、生活の匂いが漂ってこそ心の琴線に触れるのではないだろうか。
更に空知らぬ雨がぽとりぽとりと落ちてくるのではないだろうか。


フォト短歌「アイコ」  

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