エッセイコーナー
580.究極のリアリティー  2021年3月22日

世の中には色んな才能を持った人物がいるものだ。
自分に無いものを欲しがったり、羨ましく思ったりするものだが、絵心のない私にとっては絵画もその一つである。
ひと言で絵画と云っても色々ある。油絵や水彩画、水墨画やアクリル画などなど。また、大別するとピカソに代表される抽象画や、リアリティーを追求した具象画など、また、描画技法も多種多少だ。
今回たまたま目に留まり、感動を覚えた具象画について記しておきたい。

千葉県千葉市緑区にホキ美術館がある。
約500点以上もの写実絵画作品を展示する私設の美術館だ。
「日本最大の森本草介コレクション36点をはじめ、野田弘志、中山忠彦など、約60名の現代作家による写実の名品約150点を、常時展示している」とのことである。

仕事の都合もあるが、若い頃とは違って旅行にあまり興味がわかなくなったものの、新型コロナの収束をみて是非とも行ってみたい施設の一つだ。
また、当館に作品が収蔵されているや否や定かでないが、私が注目している抽象画家がいる。
三重野 慶と云う若手の画家で、一億万画素のカメラを凌駕し、写真の領域を超え、三次元の実物を二次元のキャンバスに描き出せる作家だと私は思っている。
女性を描いた作品が多いようだが、ごく身近にいそうな女性を描いているところに、究極のリアリティーを感ぜずにはいられない。

画家と云えば、亡き祖父の学友の一人に、当時魚の絵を描かせたら日本一と云われた白石隆一画伯(故)がいた。
私が幼少の頃、祖父や祖母に連れられて画伯のアトリエに通された時の思い出を、一関・文学の蔵発刊の『ふみくら5号』に、当時の記憶を手繰りながら綴った随筆文と、我家所蔵の剣岳が描かれた木板の油絵が掲載される。
発刊は今年6月中旬の予定。


フォト短歌「呆れた麻生」  



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