エッセイコーナー
68.感動の研究「山海嘉之教授」  2014年1月25日

先日のNHKプロフェッショナルに、ロボット開発では世界的権威の山海嘉之教授(筑波大学)が紹介されていた。
サイボーグ型ロボットのHAL(ロボットスーツ)はあまりにも有名だが、人間の意識を微弱な生体電位信号として感知し、作動する機能は、医療や介護、特にリハビリの分野で注目を集めている。
脳卒中などを引き起こし、身体の麻痺で苦しんでおられる患者さんに対して、リハビリを補助することにより、脳神経機能の回復や治療につながるとのこと。
今迄のリハビリでは想像だにできなかった身体機能の改善が確認されるとのことだ。特に、今迄は治癒の為の有効的治療法は確立されていない難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんにとっては、山海教授による待望の画期的開発は、烏羽玉の闇を照らす一筋の光明に違いない。

「“想い”を力に」、不慮の事故や、難病に苦しむ患者さんやそのご家族の為に、どうにかして助けたい、手助けしたいと、一生懸命、一心不乱に研究開発に没頭するその姿勢に、敬服すると同時に心より尊崇してやまない。
教授は、サイボーグ型ロボットなどを研究開発する、大学発のベンチャー企業「サイバーダイン(株)」も設立し、同時に製造や販売も手がけている。
当然、その技術の高さに、世界も注目し垂涎の的だろう。
医療分野以外からも注目されているなかで、特に、軍事目的の引き合いはかなりあるとのことだが、全てきっぱりと断っているとのことだ。

会社の維持、存続を考慮するならば、「背に腹は代えられない」と思うのが一般的経営者の考え方だと思うが、将に真の経営者であり、誠の研究者だといえるのではないだろうか。
私と同い年ということもあり、誇らしく思うと同時に、自分の不甲斐なさを思い知らされ、自身に叱咤激励する機会ともなった今回のNHK番組プロフェッショナルだが、私の息子が、学生アルバイターとしてこのサイバーダイン(株)社でお世話になっている筈なので、注意深く画面を見入ったもののチラとも出ず、後で確認したところ既に辞めていたとのことだった。世界に冠たる先進の技術や、「世の為、人の為」といった扶助の精神を肌で学ぶ場でもあっただけに、返す返すも残念である。

山海教授


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