エッセイコーナー
544.シトラスリボンプロジェクト  2020年11月9日

冬を控え、寒暖計のメモリが気になる時節となった今日、懸念していた新型コロナの感染者数増加の報道があちらこちらで見受けられるようになった。
世界の感染者数は5000万人を超え、死者数125万人、大統領選挙で混沌とするアメリカでは、昨日時点で986万人近くの感染者が出ている。世界からみて少ないとは云え、日本全体でも10万人を超え、東京では200人超が連日続き、北海道でも200人を超える感染者数の報告があった。
ここ岩手県内での感染者数は昨日の段階で30人。今のところ全国では一番少ない。
しかしながら隣県の宮城県では仙台市を中心に感染者が増えてきている。

三密を避け、消毒や手洗い、うがいやマスク着用を心掛け、不要の外出を極力避け、出来る限りの感染防止策を講じる必要がある。
しかしながら感染対策を徹底したとしても、絶対に感染しないとは限らない。目に見えない難敵ウイルスに、いつ、どこで感染するかは皆目見当もつかない。そのことは誰にでも云えることであり、「明日は我が身」なのだ。
そんな現状にも係わらず、差別や偏見が今尚続いている。
確かに誰だってウイルスは怖い。感染は避けたい。その恐怖心から差別や偏見が生まれるのだろう。
しかしながら何度も云うが、「明日は我が身」なのだ。運悪く感染し、苦しむ人たちに対する心配りが必要である。

そんなことから、愛媛県の有志らが「シトラスリボンプロジェクト」を立ち上げ、「優しい心」の呼びかけを行っており、その理念が全国に広がりつつあるようだ。
愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンを身に着け、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動で、リボンの三つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を意味するとのこと。
特定の地域のみならず、日本全国、いや全世界にもこの思いやりの心、優しい心が浸透することを期待したい。

私も実際にシトラスリボンを作ってみることにした。
絡み具合が結構複雑で、多少手間取ったものの、複雑な絡み具合は社会も同じである。
その三つの輪は、複雑に絡み合ってはいるが、元は一本の紐で出来ている。
日本人は「わ」を重んずるエスニック集団だ。この危機的なコロナ禍だからこそ、三つの「わ」を大切にしながら、人に優しい社会であるよう、ただただ願うばかりである。


フォト短歌「シトラスリボン」  


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