エッセイコーナー
356.立入禁止の向こう側  2019年2月6日

先日、TBS系列の番組で、「立入禁止の向こう側! ココから先は人間NG」と云う2時間のスペシャル番組があった。
文字通り、立ち入りが禁止されている場所に踏み込み、調査すると云った内容だ。
中でも興味深かったのはロシアのチェルノブイリ原発事故。
1986年4月26日1時23分、作業員の操作ミスから臨海が始まり、メルトダウンまで行った至上最も恐ろしい大規模な原発事故だが、今は既に石棺に覆われ、当面の間は放射能の強い飛散はおさえられているようだ。

今回潜入したのは近くの元軍事工場(住民にはラジオ工場として説明されていた)に潜入すると云った内容だった。
事故以来、地元では当工場の地下施設に高濃度の放射能があると噂されており、その調査として潜入することになったが、当然人間が入る訳にはいかない。
そこで今回、東大特任教授の長谷川克也(工学博士)氏が開発した多機能型調査ロボットを建物内に投入した。
階段を降りていくと、地下は一面に水が溜まっており、調査は難航したようだ。
ロボットには放射能測定器も備わり、その数値を確認すると227マイクロシーベルトと云った高濃度であることが分かった。結局、侵入許可のタイムリミットが迫っており、惜しくも調査はそこで断念した。

32年と云う歳月をかけても、未だに高濃度の汚染が残り、続いているのが現状のようだ。
ひと月後には福島原発事故から8年目を迎えるが、最近殆ど処理状況などの情報が入ってこない。まるで何事もなかったかのような静寂感に違和感を覚えてならない。
「喉元過ぎればなんとやら」で、休んでいる原発の再稼働を望む声が次第に高まってきているようにも思える。


フォト短歌「原発の罪」  


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