エッセイコーナー
250.種  2017年7月14日

一昨日まで炎天が続き、蒸されるような暑さが続いたが、昨日は久方ぶりに纏まった雨が降って若干暑さも和らいだ。
家庭菜園の野菜たちにとっても恵みの雨となったのではないだろうか。
適度な降り具合で、有難い雨だったと思うけれども、九州地方の豪雨による甚大な被害を考慮すれば、素直に喜べるものではない。先ずもって今回の豪雨により、被災された方々に対して心よりお悔やみとお見舞いを申し上げたい。

本日は昨日の干天の慈雨となった天候とは打って変わって、再び厳しい猛暑日となった。
ただぽつねんと椅子に座っているだけでも汗がじわじわと出てくる。気怠い日が続けば続くほど、気力が次第に弱まり、やる気が薄らいでくるものだ。
そんな時には何らかの気分転換が必要である。

昨日の朝、出勤前の番組でショッピングモールの歌姫として紹介された半崎美子さんの曲を、ネットで探してみることにした。
どの曲も心の琴線に触れる歌ばかり、心底から癒やされる優しい歌ばかりである。なかでも2015年11月28日に公開された『種』を聴くにつれ、寂寥感の後に、云いようのない希望への期待感が沸々と湧いてくるではないか。
涙腺に響くその歌声には計り知れない力があるように感じる。  
この曲は宮城県石巻市の大川地区「大川ふるさと祭り」を訪れる前日に生まれた歌だそうだ。
東日本大震災の折、当地区の大川小学校では児童74人教職員10人が津波の犠牲となった。

涙の水がかかった数多の「種」は、今もどこかで芽を出し、静かに咲いているのではないだろうか。


フォト短歌「文月」  


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