エッセイコーナー
117.黄泉の国で   2015年1月27日

岩手県南を拠点とする地元誌で、岩手日日(新聞)がある。その5面に、短歌や俳句、川柳などの地元愛好家の作品が紹介される岩日文芸と云うコーナーがある。投稿頻度が多い所では2週間に1度の割合で紹介される。
私が所属する游の会(一関短歌会)は月に1度のペースで掲載(月曜日)されるが、昨日の紙面に、昨年12月に纏めた短歌が紹介された。
紙面での掲載順は、游の会事務局に届いた順番によって、順に紙面に掲載される。私は、会では一番の新米だがやることだけは早い。ろくに推敲もせずに早々と提出するものだから何時も最初に掲載されるのである。
決して目立ちたいからでも、況してや出来不出来の順で掲載されている訳ではない。

昨日掲載された記事をフォト短歌にして以下に掲載したが、その中にある岩日文芸の游の会平成26年12月歌会の4人目に、横田まり子さんの2首も載っている。
実は横田さんは昨年11月(享年81)に急逝され、この2首が絶句、或いは辞世の歌となった。
物腰も穏やかで品の良い口調が印象的だった。歌の会(勉強会)にはよくお菓子を持参され、甘党の私は非常にありがたく思ったものだ。

2首目の2句に、「夫の料理包丁」の文言があるが、生前ご主人は地元でも名の知れた魚屋さんを営まれていた。また、地元カメラ愛好家からは一目も二目も置かれるアマチュアカメラマンだったそうだ。
その事を昨年の7月頃だったか、岩手日報の紙面に、一関地区を担当された当時の記者の方が、ご主人の思い出などを紹介した記事があった。その記事を横田さんに見せようと用意したままお会いしていなかったが、その事が悔やまれる。
今頃は黄泉の国で、大根やかぶらをふんだんに入れたお煮付けに、二人仲良く箸をつけている頃ではないだろうか。

 


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