エッセイコーナー
229.久方ぶりのFP勉強会  2017年2月13日

久方ぶりに一関FP協会主催の勉強会に出席した。
講義内容は、
1限目は佐々木由佳さんが講師の個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」
2限目には佐々木康夫さん講師による「60代からの財産管理」
通常なら睡魔に襲われる昼食後の時間帯とあって、惰眠を心配して席を後部に取ったが、両者ともに内容の濃い講義、じっくりと聴講させていただいた。
1限目の年金については、少子化の影響もあってか、受給年齢が次第に引き上げられる傾向にある。
60歳から65歳、65歳から70歳、70歳から75歳と、挙げ句の果ては死ぬまで貰えないのではないかと思えるぐらい、受給年齢が上がりそうだ。高齢者としての認識及び位置づけが、次第に、更に引き上げられていくようである。

健康寿命が伸びているとは云え、生きる為には死ぬまで働かなければならないと云う現実が垣間見え、老後への不安や一抹の寂しさを禁じ得ない。
残念だが、嘗て描いていた老後の計画や夢も次第に崩れ始めているように感じる。
今後は「公助」ではなく、「自助」としての認識を新たにして、自分で資産を運用し、自分で管理していかなければならないようだ。
歳を取って自力では動けなくなったとしても、自力で動かなければならない時代になりつつあるようだ。

2限目の講義は、財産管理について具体的な方法を例にとって講義が進められた。
今後の備えとして、
①財産管理等の委任契約書(判断力はあるが体の自由がきかない)
②任意後見契約書(将来の判断能力低下に備える)
③エンディングノート(自分の思いを伝える)
④遺言書(遺産分割に法的拘束力を持たせる)
⑤尊厳死宣言書(延命治療を拒否する)
など、5項目の要点について具体的な説明があった。
また、法定後見制度については、後見人の不祥事件が発覚するなど、昨今の厳しい現状に触れた。
つい先日も、震災で両親を失った子どもをめぐり、とても許し難い後見人による不祥事件があったばかり。
国の後押しによる法定後見制度だが、色々と課題山積のようだ。

昨年、一昨年と、全日本選手権やいわて国体など、大きな競技会が続き欠席を余儀なくされた勉強会だが、今年は極力参加していきたい。
講義終了後に、会場を移して恒例の親睦会(新年会)があったが、祝日と日曜日の2日連休とあって、心置きなく存分に付き合うことができた。
飲むや歌うやの久方ぶりに楽しいひと時を過ごさせていただいた。


フォト短歌「つくねん」  


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