エッセイコーナー
682.一関シネプラザの再開願う  2022年4月6日

3月16日夜半、夜のしじまを切り裂く緊急地震アラームが鳴り響いた。
当地、岩手県南の一関市は震度5強の強い揺れだった。
置物や本などは散乱。母屋外壁の漆喰に若干の破損や亀裂。一番酷かったのは、江戸時代中期に建てられた土蔵の漆喰が崩落したことだった。
後片付けのことなどを考えると、今でも頭が痛い・・・。

今回の地震では、同じ一関市内でも比較的ダメージが軽い場所と、深刻な被害を受けた場所に分かれた観がある。
比較的被害の大きかった場所のダメージは深刻だ。
そのなかで、一関の文化の拠点として開業以来70余年に渡り、市民に愛されてきた映画館一関シネプラザの被害は大きかった。

私は小学時代からお世話になり、色んな思い出がある。
今でこそ、レンタルDVDなどで手軽に映画を鑑賞できるが、映画館で観て、聴く映画はまた別物である。
大画面での臨場感、リアル感、娯楽と云う域を越え、単なる視聴するだけの空間ではない。
落ち込んだ時などは励まさ、活力を頂戴できる鼓舞激励の空間でもあるのだ。
ある意味、聖域であり、特別な場所でもある。

今現在、一関シネプラザは再開に向けて工事を進めているが、工事費は660万円程かかる見込みとのこと。
その為の費用捻出にクラウドファンディング(CF)を始めたようだ。
一関市在住の市民は元より、全国に散らばった一関市出身者に問いたい。
あなた達も若い頃、一関シネプラザで励まされ、感動をいただいたのでは・・・。

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