エッセイコーナー
734.稲刈り無事に終わる(みちのくあじさい園のことも)  2022年10月5日

昨日、漸く稲刈りが終わった。と云うより、終わらせてもらったと云う方が正しい。
我が家の稲刈りは、暫く前から東部企画と云う農業法人にお願いして、稲刈りをやってもらっている。
以前は飯米分のみ、天日干しにこだわり、2・3反歩程穂仁王を立てて自然乾燥させていた。
余った新米は「いわい天然乾燥アスリート米」として、独自サイトを立ち上げ、ネットで販売していた。有り難いことに、稲刈りと同時に注文の受付を開始すると直ぐ様完売御礼と相成った。

しかしながら自然乾燥となると手間暇がかかる。
バインダーで刈り取り、穂仁王や稲木を組み、一ヶ月程天日に晒し、自然乾燥させた後、ハーベスタ(脱穀機)で脱穀しなければならない。
乾燥中に台風でも来ようものなら穂仁王や稲木が倒れ、雨が続けば掛け直す作業が必要になる。
兎にも角にも手間がかかる。こだわればこだわるほどやることが多くなるのである。

そんなことから、体力的にも厳しくなり、こだわりを捨て、5年程前から飯米分も全て外注することに決めた。
本来ならこの時期、収穫を終えた喜びと安堵感、体力を消耗した後の爽やかな充実感に浸っていたものだが、今はその感慨に耽ることもない。
一抹の寂しさはあるが、背中の重い荷物から漸く開放された気分である。

我が家は今から400年程前、ご本家(伊藤達朗さん)から、5代目当主が孫を伴って隠居した家だと云われている。
以来、代々土地を守ってきた。
そのご本家は今、5百種6万株以上の紫陽花と、5月には石楠花、6月には15種類250株以上のカルミヤが咲き誇る「みちのくあじさい園」の園主である。

日本一となった「みちのくあじさい園」が、朝日新聞出版の『日本の絶景』ベストセレクト2023や、日本航空の『アゴラ』5・6月号(32頁)で紹介されていたことを今にして知った。
年々種類や株数を増やしており、来年も訪う人たちの目に潤いを、心に和みと癒やしを与えてくれることだろう。

伊藤家のルーツ
みちのくあじさい園

 
フォト短歌「稲刈り2022」


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