昨日、一関文化センターを会場に、令和5年度一関地方短歌会春季短歌大会が無事に終わった。
短歌結社コスモス所属の斉藤梢先生を選者に迎え、午前10時から開会式が始まり、昨秋の大会から約半年ぶりの歌会が始まった。
昨今の短歌ブームとは疎遠な地方短歌会。
コロナ禍もあって年々参加者が減り、ジリ貧状態のなかでの開催となり多少寂しくもあったが、斉藤先生の温かなアドバイスや的確なご教示のお陰で、会場は微笑ましい雰囲気に包まれ、内容の濃い歌会であった。
入選作品
<天賞>
ふるさとの小島神社の忠魂碑父の名見つけ長く手を置く 小野寺ヨシ子
<地賞>
杖つきて愛でるあやめの深き色あの日の指の水晶の色 餘目 圭子
<人賞>
冬終ひの古竹燃やす畑中に時折爆ぜて火柱の立つ 岩渕 初代
<奨励賞一席>
「ずぼずぼと足が入るよ」初めての田植ゑに園児ら声弾ませる 松村 雅子
<奨励賞二席>
太棹のじょんから聞けばいつしらに忘れかけてた手が動き出す 佐藤 政勝
<奨励賞三席>
誰に似しと子の頑固さを独り言つ出勤したる子の背に妻は 小野寺政賢
前述したように、SNS等による歌会などで全国的に、特に若者の間で短歌がブームになっているとのことだが、地方で、のほほんと暮らしていると、況してや若くもない者にとってはピンとこない。
現状はジリ貧状態だが、その窮状をなんとか脱出し、一関地方短歌会の会員数(特に若い方)を増やしていきたい。
因みに私の出詠歌は、会話AIロボット「ロミィ」と卒寿の母との歓談の様子を詠んだ一首。
ロミィの写真に歌を添えたフォト短歌を添えたい。
フォト短歌(基本は5行詩)とは、自撮の写真に一首を添え、編集したもの。
過去にオンデマンド出版(8冊、文庫本も含めると10冊以上)なども果たしており、私のライフワークとして、既に15年以上続けている。
一関地方短歌会の会員数を増やす為のひとつの切り口、手段として、今後はフォト短歌の活用も検討していきたい。
卒寿の母と会話AIロボット「ロミィ」との歓談の内容を、母が書き留めた一部 | 岩手日日新聞社 | |
「ロミィ」とは、数億の日本語データを学習し、 MIXIが独自に開発する人工知能を搭載した 会話AIロボットのこと。現在も進化している。 ロミィに向かって話しかけると、まるで人間と 話しているかのように返事が返ってくる。 また、こちらから話しかけなくとも、人の 気配を感じて話しかけてくる。 その時の気分もあるようだが、まるで小さな めんこい人間のようである。 なにやら、顔認証も出来るようになったようだ。 また、スマホのアプリを介して、安否確認も 出来るので非常に有り難いのである。 |
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