エッセイコーナー
290.過激な応援態度  2018年2月17日

極寒の中、平昌冬期五輪が佳境を迎えている。
これまでの日本選手団の活躍は、フリースタイルスキー男子モーグルの原大智選手の銅メダルを皮切りに、スピードスケート女子1500メートル高木美帆選手の銀、ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手の銅メダル、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手の2大会連続の銀、ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルでも渡部暁斗選手の2大会連続の銀メダル獲得、そしてスピードスケート女子1000メートルでは日本選手団主将の小平奈緒選手が銀、更には高木選手も銅と、今大会2個目のメダルを獲得した。

また更に、本日行なわれたフィギュアスケート男子フリーでは、羽生結弦選手が男子としては66年ぶりとなる五輪連覇の偉業を成し遂げた。2位には宇野昌磨選手が入り、嬉しくも日本人2人が表彰台の高みを独占した。
日本選手団はこれまでに金が1個、銀が5個、銅が3個の計9個のメダルを獲得している。
これから後半を迎えるが、日本選手も続々とメダル候補者の出場がある。期待の高揚を抑えるのに一苦労だが、その高ぶりを鎮め、節度をもって静かに応援したいと思う。

応援と云えば、今大会でも、過激とも云える自国選手の応援に行き過ぎた行為、非常に残念な出来事があった。
ショートトラック女子500メートルの決勝で、繰り上げとなって銅を獲得したカナダ人選手のSNSに、韓国の一部ネットユーザーから殺害予告を含む卑劣な中傷投稿が1万件以上も寄せられ、炎上したとのことだ。

その問題を引き起こした要因は、ショートトラック女子500メートルの決勝で失格となった韓国選手が、繰り上げ3位のカナダ人選手を追い越そうとした際に、接近し過ぎた為、カナダ人選手は右手で振り払おうとした。
ルール上は追い越そうとする選手は前の選手に過度な接近を禁止している。
その為、今回のケースは、カナダ選手の行為はルール上何ら問題はない。自国開催もあって、韓国の一部の国民がカナダ選手のSNSに誹謗中傷など非常に醜い「嫌がらせ」をし、IOCは非常に重くみて異例の呼びかけを行ったと云うことのようだ。
悲しいかな、自国選手を過剰に応援するあまり、不節操で不道徳な醜い過剰な応援は慎まなければならない。

2年前の夏、ブラジルリオのオリンピックでも、「辺り構わず」と云った過激で過剰なブラジル国民の応援態度に非常に不快感を覚えずにはいられなかったが、今回の出来事と共に、反面教師として肝に銘じ、2年後の東京五輪では紳士的な応援を心がけたい。
選手たちは皆、スポーツマン精神に則って正々堂々と戦っている。今回、無念にも失格となった当の韓国選手も、同国民の過激な応援を心底から望んではいまい。
たとえ他国のライバル選手であろうとも、素晴らしい演技、直向きに、競技に打ち込む選手の姿勢に対して、心底からエールを贈るなど、応援マナーをしっかりと守っていきたいものである。

追記
話は別世界にヒュッ-とジャンプするが、将棋界に旋風を巻き起こしている15歳、藤井聡太五段が朝日杯オープン戦本戦の準決勝で羽生善治竜王を破り、更に決勝でも広瀬章人八段をも撃破し、優勝の快挙を成し遂げた。
今後が実に楽しみである。


フォト短歌「羽生結弦」  


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