エッセイコーナー
400.吉田類さんご一行「乾杯&トークショー」in世嬉の一石蔵ホールクラストン  2019年8月4日

昨日の8月3日(土)午後2時半より、一関では3度目となる吉田類さんご一行のトークショーが開催された。
会場は世嬉の一酒造の石蔵ホールクラストン。
昨年は中庭を挟み、クラストン東向かいのcafe徳蔵2階を会場に行われた。
人気イベントとあって予定の人数を遥かに超え、会場がかなり狭く感じたものだが、今年は石蔵ホールクラストンと云うこともあり、120人超の収容キャパシティを誇る会場とあって、窮屈さを感じることなく快適にイベントが進んだ。

イベントの進行内容は昨年と同じ、参加者全員、世嬉の一オリジナルのクラフトビールや地酒を片手に、吉田類さんをはじめ大相撲元幕内力士敷島の浦風親方や偏愛系フードライターの小石原はるかさん、女性版酒場放浪記の倉本康子さんら4名の登場を待ち、到着早々乾杯から始った。愉快でとても楽しいトークショーが始まった。
トーク内容については、飲み過ぎもあってあまり思い出せないが、4人の好きな食べ物だけはしっかりと覚えている。
吉田類さんは鰹(かつお)、浦風親方と小石原はるかさんはイカ、倉本康子さんはタコ。以上、参考にされたし。

今回会場となった世嬉の一石蔵ホールクラストンは、古色蒼然と存在感を誇る世嬉の一酒造蔵群の中でも、一際目につく建造物である。
国の指定文化財として登録され、その建築様式はイギリスのクイーン・ポスト (queen post) と云う梁組を取り入れ、漆喰や石組みとの和洋折衷の建築様式である。大きさは東北一とも云われている。
古くは文豪島崎藤村や幸田露伴、北村透谷、内村鑑三らも訪れている。また、戦後間もなく、当時中学生だった井上ひさし一家が当蔵の一角で暮らしていたことは、つとに有名な話である。
隣接する酒の民俗文化博物館の一角には、一関ゆかりの名だたる文人たちの資料を展示するいちのせき文学の蔵が併設されている。

漆喰やレンガ、石組みなどによるレトロ感たっぷりの落ち着いた空間のなかで、吉田類さんらの楽しい会話で会場は大いに盛り上がった。
私は普段、仕事柄帰宅が遅い。況してや車での通勤ともなれば居酒屋に顔を出す機会は少ない。帰宅後の晩酌も殆どやらないので、「この機に」とばかりに遠慮することなく酒坏を傾けた。飲み放題と云うこともあるが・・・。
楽しい2時間はあっという間。サイン入り手ぬぐいの抽選会など、会場は割れんばかりの盛り上がりのなかでトークイベントは幕を閉じた。

次は錦町界隈に繰り出し、一般の参加者を集めて恒例の乾杯が行われた。評判を聞きつけ、年々参加者が増えている。
私は吉田類さんのファンのひとりで、特に俳句の大ファンである。
居酒屋で旨そうな酒の肴に箸をつけ、ビールや焼酎、日本酒、時にはホッピーをちゃんぽんしながら初対面のお客さんらと満面の笑みでふれ合う。その光景には殺伐とした雰囲気は微塵もない。平和そのものである。
昨今、互いの齟齬から、眦を決するピリピリとした緊張感漂う隣国との軋轢外交に、次から次と懸念材料が噴出する始末である。
吉田類さんらの平和的な飲み方外交を、是非とも参考にしていただきたいものだと、つくづく思う今日この頃である。

吉田類「酔天宮トークショー」  2018年8月5日
ほろ酔い気分  2017年8月6日

フォト短歌「平和に乾杯」  

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